後発医薬品

アムロジピン錠の薬価差について

14/07/2009

アムロジピンの後発品

アムロジピン

アムロジピン

7月から後発品が使用可能になったアムロジピン。先発品はファイザーの「ノルバスク」と大日本住友の「アムロジン」だ。バイト先の病院で、病院敷地内にある院外薬局にアムロジピンの後発品が在庫しているかどうか問い合わせてみた。

「アムロジピン」があるとのこと。 薬価は、先発品が以下。

アムロジン 2.5mg (大日本住友) 40.2

アムロジン 5mg (大日本住友) 75.6

アムロジンOD 2.5mg (大日本住友) 40.5

アムロジン OD5mg (大日本住友) 75.6

ノルバスク 2.5mg (ファイザー) 40.8

ノルバスク 5mg (ファイザー) 75.6

ノルバスク OD2.5mg (ファイザー) 40.8

ノルバスク OD 5mg (ファイザー) 75.6

アムロジン2.5mg錠はちょっと安い。知らなかった。

後発品の名前は各社横並びで一般名「アムロジピン」のみ。アダラートの後発品>「トーワラート」のように、自社の名前を冠する場合もあるのに、そんな動きが無い。面白いネーミングに期待していただけにちょっと残念。薬価も横並び。

アムロジピン 2.5mg (28.40) アムロジピン 5mg (52.90) となっています。OD錠を出しているのは唯一東和のみ。ODでも同一価格。 アムロジピンOD錠2.5mg「トーワ」(28.4) アムロジピンOD錠 5mg「トーワ」(52.9) 大日本住友の「アムロジンOD」に続いて、ファイザーも「ノルバスクOD」を発売しています。これは後発品対策なのかも知れない。現在のところアムロジピンのOD錠を発売している後発品メーカーは東和一社だけである。即ち、先発品OD錠を処方箋に書いた場合で、処方箋を持っていった薬局に東和のOD錠がある場合のみ後発品になるわけだ。同じ成分であっても、同じ剤形でないとダメ。ここが先発品メーカーの狙い目、同時に東和の狙い目。恐らくは、「アムロジンOD」「ノルバスクOD」を処方された患者さんが薬局の店頭で後発品を希望された場合、東和のODの在庫がない場合、「ODじゃなくても良いですか?」と医師に問い合わせがあって、「いいですよ!」といえばODではないアムロジピン後発品が処方されるというケースが多数みられるのではないか。 東和はある意味独走。すごい。

わんだぁさんの「薬剤師のひとりごと」によると

東和の担当者いわく、アムロジンODを発売される段階からうちはこれの研究に着手していた為出せたと言うのですが、ホントのところがよく分かりません。

だそうです。 調剤薬局で働く人の情報交換BBSというのがあるだが、こんな書き込みを見つけた。水に溶けないアムロジピン後発品もあるようだ。

アムロジピン発売になりました。みなさんはどこのメーカーを揃えられました。聞くところによると添加物が同じなのは明治・エルメッドエーザイ・ケミファの3 社ということ。 本日 実験をしてみました。コップに水をいれてそれぞれの錠剤をそこへ落とし、何秒でとけるか? 先発品は12~15秒でとけました。沢 井は50秒~2分。あすか 2分~3分。興和は5分程かかり、完全にはとけず。ほんまにこんなんで同じといえるのか疑問に思いました。アルフレッサの担当 者の勧めていたケミファか明治にしておけば良かったと思いました。沢井と興和 購入したし・・・。みなさんも何か気づいたことが有れば教えて下さい。

某政党系の医療機関で外来をする機会があった。医局でアルバイトを派遣しているのだが、定期で行っている先生が都合が悪くなったための代診だ。いい社会勉強の機会だと思ってついつい色々なところを見てしまう。
●医局で新聞をチェック。「新聞○旗」「朝日」「毎日」が置かれていた。右よりの産経、読売や唾棄すべきブルジョアジーの読む日経は置いていないようだ。
●「後期高齢者医療制度断固反対!」の特大ポスターが待合室に貼られている。

ここではジェネリックを積極採用しているようだ。困ったのは、ほとんどがジェネリックなのでDO処方していると自分で何を処方しているかわからないケースがあること。一部に疑問を感じさせる処方があったので、「いったいこれは何のゾロなのだろう」と思って「院内採用薬」の冊子の索引でその薬剤を調べるも見つからず。一抹の罪悪感を覚えつつも、データが良かったのでそのままDO処方。

外来ブースには上記のような張り紙がありました。

アムロジン錠 2.5mg (大日本住友) ⇒ アムロジピン錠 2.5mg「オーハラ」(大原薬品)
薬価    40.2円/錠           薬価 28.4円/錠
購入価  31.8円/錠           購入価 9.9円/錠
薬価差   8.4円/錠           薬価差 18.5円/錠
と書かれていた。大日本住友、ファイザーのMRさんは頭が痛いだろう。

薬価差がそのまま医療機関の収益になるかどうかは良く知らないが、多分儲かるんだろう。安い価格を提示できたゾロ屋が生き残るんだろうなあ・・・事情に詳しい人がいらっしゃいましたら教えてください。

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