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脂質異常症

TWINS study (アトルバスタチン投与に伴う冠動脈プラークの定性的および定量的変化)

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Circulation Journal(日循の機関紙)にアトルバスタチン(リピトール)の冠動脈プラーク退縮効果の論文が出ている。

※アトルバスタチンのエビデンスは増えている。

Qualitative and Quantitative Changes in Coronary Plaque Associated With Atorvastatin Therapy
Atsushi Hirayama1), Satoshi Saito1), Yasunori Ueda2), Tadateru Takayama1), Junko Honye1), Sei Komatsu7), Osamu Yamaguchi4), Yuxin Li1), Junji Yajima5), Shinsuke Nanto3), Kenji Takazawa6) and Kazuhisa Kodama2)
1) Division of Cardiology, Department of Medicine, Nihon University School of Medicine
2) Cardiovascular Division, Osaka Police Hospital
3) Cardiovascular Division, Kansai Rosai Hospital
4) Department of Cardiovascular Medicine, Osaka University Graduate School of Medicine
5) Department of Cardiology, The Cardiovascular Institute Hospital
6) Department of Cardiology, Tokyo Medical University Hachioji Medical Center
7) Cardiovascular Division, Amagasaki Chuou Hospital

Circulation Journal
Vol. 73 (2009) , No. 4 718-725

【目的】このstudyはIVUSを用いてアトルバスタチン投与による不安定プラークの経時的変化を見ている。
【方法】冠動脈疾患を有する高コレステロール血症患者57例にアトルバスタチン10-80mg/日を80週間投与し、血管内視鏡およびIVUSで冠動脈プラークを評価した。
【結果】アトルバスタチン投与群では平均144mg/dlであったLDL-Cは90mg/dl未満に低下した。
また、アトルバスタチン投与群では28週までにプラークの安定化が見られるとともにプラーク容積は28週後に-8.3%、80週後に-17.8%と有意に減少した。
【結論】冠動脈疾患合併高コレステロール血症患者に対してアトルバスタチン投与によって血管内視鏡で評価した黄色プラークの色調は早期から退色した。また、同時に評価したIVUSの測定結果から、アトルバスタチンはプラークを持続的に退縮させることが認められた。

(私のコメント)
こういうstudyでは、常用量で効果が出たかどうかがポイントである。このstudyで血管内視鏡とIVUSの完全な適合データが得られたのは20例で、試験終了時に13例がアトルバスタチン10mg/日、7例がアトルバスタチン20mg/日の投与を受けていた。日本での常識的な用量である。日本人を対象に常識的な用量でアトルバスタチンのプラーク退縮効果が証明できたのは有意義なことである。

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