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GSKのロタウイルス向けワクチン、「ロタリックス」

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GSKのロタウイルス向けワクチン、「ロタリックス」

グラクソスミスクライン(GSK)がロタウイルス向けのワクチンの国内発売を目指して動いている。ロタウイルスは乳幼児に下痢を起こすウイルスとして有名だ。世界では発展途上国のアフリカやアジアを中心に毎年50万人の幼児が命を落とし、5歳未満の子供の死因の第2位となっている。日本での入院患者は年4~8万人。GSKは予防ワクチンを生後6~24ヶ月の幼児が服用すればロタウイルスの感染を予防できるとしている。

GSKはロタウイルス向けワクチン「ロタリックス」の日本での年内承認申請を目指している。実用化すればロタウイルス向けでは日本初のワクチンとなる。既に世界100ヶ国以上で承認を受けている。日本では年内に投入する子宮頸癌向けとともに同社の主力ワクチンとなる。

世界でのロタウイルスワクチン売上高は2008年に1億6700万ポンド(約250億円)と前年比7割増えており、急速に伸びている。承認を得られればベルギーの工場で製造し、日本に輸出する見通し。

ロタウイルスは医療体制が整っている日本では重症化や死亡者は少ないが、5歳までに大半の幼児が感染するともいわれる。ワクチンがないため、院内感染などの懸念があった。医師や患者団体の要望も強いため日本市場でのワクチン実用化を目指す。

GSKはワクチン事業を成長分野と位置付け、新興国市場などで販売拡大を進めている。08年の世界でのワクチン事業は25億3900万ポンド(約3800億円)規模。日本でも子宮頸癌向けを年内に発売して同地域のワクチン市場に参入する計画。ロタウイルス向けのほか、新型インフルエンザ用も承認を申請済みで年内にも供給できるよう準備を急ぐ。肺炎球菌ワクチンも臨床試験の最終段階にある。

日本では副作用への懸念が強く、ワクチンが欧米ほど普及していない。承認を受けたのも、最近10年間でもMRワクチン(はしか・風疹)など4品目だけ。GSKの調べによると世界のワクチン市場は05年に1兆7000億円で年10%以上伸びているが、日本では600億円にとどまった。

だが、新型インフルエンザ感染拡大などを背景に重症化を防ぐ効果が期待されるワクチンの重要性が見直されつつある。09年にはGSKが子宮頸癌向け、米大手ワイスが小児用肺炎球菌向けで承認を取得している。第一三共がワクチン事業を担当する組織を作るなど国内製薬大手も市場開拓に乗り出してきた。

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