高尿酸血症

高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン改訂

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「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」が8年ぶりに改訂

生活習慣病を診ていると、高尿酸血症・痛風患者はつきものである。生活習慣病の1つとしての高尿酸血症患者は多く、様々な症例を目にする。今回、高尿酸血症のガイドラインが久々に改定された。「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第2版」を発行した。改訂版では,高尿酸血症の定義やリスクを解説した章が新たに追加。高尿酸血症の定義として,尿酸塩沈着症(痛風関節炎、腎障害など)と生活習慣病マーカーとしての高尿酸血症が区別された形になっている。

エビデンスの限界にはコンセンサスレベルの定量化で対応していくしかない。わが国で1960年以降高尿酸血症が増加しているが、無症候性高尿酸血症の段階での管理が諸外国に比べて進んでいることから、重症痛風患者は少ない。

第1版が公表された2002年、世界的にも類のないガイドラインとして注目を集めた。船橋市の糖尿病診療現場、循環器疾患の診療現場においても高尿酸血症の患者が多く、大きな関心をもって迎えられた。新しいガイドラインでは、疾患の定義や最近の傾向、リスクの章が新たに設けられている。なかでも、高尿酸血症の定義が,治療の有効性が実証された尿酸塩沈着症と,治療介入の有用性についてはまだ明らかにされていない生活習慣病マーカーとしての高尿酸血症の区別が明確にされた点が大きなポイントといえるだろう。

治療法については,この30年間新薬の登場ななく、大きな内容の変更はない。各ステートメントに対するエビデンスレベルと推奨度の記載が加わった。治療の進展が少なかったこの領域における二重盲検法によるランダム化比較試験などレベルの高いエビデンスが少ないのが実状であるが、薬物治療は成熟した分野でもある。そのギャップを埋めるべくデルファイ法が用いられた。コンセンサスレベルの高い治療法かどうかがわかるようになっている。

高尿酸血症の治療指針は現行通り正常上限値7.0mg/dL、薬物療法開始基準は合併症がある場合で8.0mg/dL、合併症がない場合で9.0mg/dLとなっているコントロール目標6.0mg/dLで,
議論のあった性差の設定は見送られた。

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