糖尿病内科

妊娠前の甘いコーラ摂取が妊娠糖尿病発症に関連

20/01/2010

妊娠前の甘いコーラ摂取が妊娠糖尿病発症に関連

gdm

gdm

先日、わが国における清涼飲料水の出荷(確か金額ベース)が減少に転じたとニュースで報道されているのを目にした。価格の安いPB商品の普及による金額ベースの減少に留まるのかも知れないが、ソフトドリンクの行き過ぎた消費が是正されているのであれば歓迎できる動きである。

妊娠糖尿病とコーラの消費との因果関係を述べた論文がDabetes careに出た。

砂糖で甘くしたコーラを妊娠前から週5杯以上飲んでいた女性では、妊娠糖尿病の発症リスクが高まることが、米国の大規模な疫学的研究から示された。他の甘味飲料や、人工甘味料を使った飲料ではこの関連は認められなかったという。

米ルイジアナ州立大学健康科学センターのLiwei Chen助教授たちの研究グループは「Nurses’ Health Study Ⅱ」に参加している女性1万3,475例の10年間の医療記録を分析し、年齢、家族歴、喫煙などの妊娠糖尿病に関連するリスクファクターを調整した結果、砂糖で甘くしたコーラを週に5杯以上飲んでいた女性では、月に1杯以下しか飲まない女性に比べて妊娠糖尿病の発症リスクが22%高くなることが明らかになった。Chen博士たちの研究結果はDiabetes Care(2009年12月号)に掲載された。

船橋市の若い妊娠糖尿病患者さんにもこのような方が少なくない。挙児希望であれば気を付けていただきたいところである。

-糖尿病内科