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ノルバスク+リピトール=カデュエット その2

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ノルバスク+リピトール=カデュエット その2

間もなく発売されるノルバスクとリピトールの合剤であるカデュエット。近頃の合剤ブームを象徴する商品といえる。9月9日の日本経済新聞朝刊でもこの薬剤が取り上げられていた。キーワードは「2010年問題」だ。以下、一部転載する。

日本の製薬最大手が 1錠で2種類の生活習慣病を治療する医療用医薬品を国内で発売する。武田薬品工業は高血圧と糖尿病の治療薬を2012年にも売り出す。米ファイザーは今秋をメドに高血圧症と高脂血症を治す薬を発売する。製薬大手は主力薬の特許が切れる「2010年問題」に直面しており、付加価値を高めて他社の競合薬や割安な後発薬に対抗する。

ここで触れられている武田薬品工業の製品はブロプレス(降圧剤)とアクトス(経口糖尿病薬)の合剤である。2012年発売予定。現在国内で治験が行われている。添付画像が見難くて申し訳ありませんが、ブロプレスは国内売上高トップを維持している。
米調査会社IMSジャパンの調べでは、ブロプレスの08年度国内売上高(薬価ベース)は1487億円。武田薬品によればアクトスの国内売上高は488億円で、合計売上高は約2000億円に達する。競争力が高い2製品を配合した新薬の年間売上高は数百億円規模になるとみられる。

ファイザーは高血圧症薬「ノルバスク」と高脂血症薬「リピトール」の有効成分を配合した新薬を今秋にも売り出す。それぞれ08年度国内売上高が3位、4位の大型製品で、売上高は合計約2300億円。症状に応じて2剤の配合比率を少しずつ変えた4種類の錠剤について、厚労省から承認を取得した。

後者の合剤はご存知「カデュエット」である。ファイザーの戦略は後発品対策だけでなく、全く同一の成分である「アムロジン」の市場をも取り込むことにあると思われる。一物二名称というようですね。新聞の表には登場しないが、アムロジンの08年度国内売上高は579億円(出典:ミクスOnline)。ノルバスクの約半分とはいえ市場は大きい。生活習慣病患者では降圧剤+脂質異常症+糖尿病など、複数の内服薬を併用している人が多い。これまで、リピトール+アムロジンを処方されていた人の多くがカデュエットに流れると思われる。さらに、リピトールに加え他のカルシウム拮抗薬を処方されていた例もこれを機にカデュエットに替えられる可能性は高い。さらに、特許切れを迎えたアムロジピンの後発品が伸びているが、カデュエットはこの流れを食い止めるパワーを持つだろう。船橋市の糖尿病患者に対する日常診療において、複数剤を併用する患者さんからの「薬の数を減らしてくれ!」という要望を頂くことが実に多い。カデュエットはこういう声に応えるための有力な手段となりうる。

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