インスリン

ノボノルディスクのフレックスタッチは進化している

08/06/2015

フレックスタッチは進化している

flextouch

flextouch

画像はレベミルのフレックスタッチ。日本には導入されていない。あれば使うかもしれないが。

ノボノルディスクが発売した新しいディスポーザブルペン、フレックスタッチ。従来のフレックスペンから下記の点を改良している。

注入ボタンが伸びず、押しやすくなった。

注入ボタンが軽く、より小さい力で注入できるようになった。

注入単位設定時によりクリック感やクリック音を強くすることで、視力の弱い患者さんに使いやすい。

注入完了時に「カチッ」という音で注入完了を確認することができるようになった。

ノボノルディスクのフレックスタッチが出た時、フレックスペンから切り替えようとしたら頑強に抵抗する方が少なからずいらっしゃった。中身はノボラピッドで同じなのだが。早く打てて時短できて良いと思うが。患者さんをみて、recommendしないといけない。

トレシーバの作用時間は42時間超、48時間程度は持続する。明らかなピークなし。投与タイミングは自由。でも、色々な症例をみると、微弱ながらピークはありそうである。夕や眠前ではなく朝打ちにすると安定する方もいらっしゃる。

トレシーバはベッタリ効くので安心感があるが、血糖コントロールが悪い患者さんにおいてついつい増やしてしまいがちである。フリースタイルリブレで見ると0-6時が毎日右肩下がりで4時くらいに血糖50でソモジー効果で朝90、なんて方がたくさんいらっしゃる。フリースタイルリブレのおかげで、トレシーバ依存症を脱却しつつある。それよりは寝る前にノボラピッドを追加して下げて寝て、トレシーバは増やしすぎないほうが安全である。

これまで診た人のなかで、超肥満、インスリン抵抗性が非常に高い女性でトレシーバが80Uで収まらず、朝70夜30なんて人がいた。トレシーバの2回打ちをしたのはこれまで通算2人くらいである。もちろん、作用時間が足りないから2回に分割しているわけではなく、80U以上になると1回では打ちきれないからである。

グラルギンは24時間作用なので、内因性インスリン分泌が枯渇している1型糖尿病患者さんの場合には2回に分けないと切れてしまうことがある。朝6U夕8Uみたいにしないと切れてしまう方がいらっしゃる。手間なようではあるが、ある意味CSIIのようにベーサルを時間で変更できる利点もある。

ランタス(グラルギン)の改良品、ランタスXRの持続時間は28時間。

-インスリン