糖尿病内科

新型ノロウイルス感染対策について

27/11/2015

新型ノロウイルス感染対策について

糖尿病患者さん、特に血糖コントロールが不良の患者さんは免疫力が落ちています。インフルエンザや肺炎球菌については十分に周知されていますが、この冬特に注意が必要な新型ノロウイルスについて、糖尿病患者さんに向けてお伝えします。

新型ノロウイルスにご注意

激しい嘔吐や下痢を引き起こすノロウイルスは例年冬に流行しますが、国立感染症研究所によると、2015年初頭より遺伝子変異した新型ノロウイルス「G2.17」が国内で急速に広がっています。2006年に大流行した際にもウイルスが変異し、新型ウイルスとして大流行しました。体力の弱い子供や高齢者では重症化する可能性が高いです。この冬も十分な警戒が必要です。

新型ノロウイルス
新型ノロウイルス

手洗いの徹底 消毒は次亜塩素酸ナトリウムで

患者の嘔吐物や便には大量のウイルスが排出されるので、下痢や嘔吐等の症状がある方は食品を直接取り扱う作業を避けてください。ドアノブを触れた後、食事の前やトイレの後などには、必ず手を洗いましょう。汚物、トイレの消毒に消毒用アルコールは無効です。必ず次亜塩素酸ナトリウムで消毒してください。また、調理器具等は洗剤などを使用し十分に洗浄した後、次亜塩素酸ナトリウムで浸すように拭きましょう。まな板、包丁、へら、食器、ふきん、タオル等は熱湯(85℃以上)で1分以上の加熱が有効です。

食品の加熱処理

ノロウイルスによる食中毒を防ぐためには、食品取扱者や調理器具からの二次汚染を防ぐことに加え、食品を中心部までしっかり加熱することが大切です。加熱調理をする食品は中心部温度75℃で1分間以上、二枚貝等ノロウイルス汚染のおそれのある食品の場合は、食品の中心温度85~90℃で90秒間以上の加熱が必要です。

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