錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう
Shoot through now with a rusty machine gun
第3期WANDSの最初のシングルである。いくつかのバージョンが存在する。アルバム「AWAKE」に収録されているものはドラムスが打ち込みで、ちょっと抑え気味である。杉元一生(安保一生)さんのギターが前面に出ているミックスである。雰囲気が随分違う。生ドラム好き、打ち込み好きによって好き嫌いが分かれるだろう。”complete of wands at the being studio”に収録されているものが、ダイナミックレンジが広い感じで好き。
生ドラムのバージョンは聴いていて気持ちがよい。
間奏から「冷たい風を受けて 沈む夕陽を見た」 のあたりのドラムプレイがなかなか良い。明石流を継承した池田アレンジである。
歌詞は小松未歩さん視点で書かれており、2期までの歌詞世界との整合性というと疑問符がつく。
「出逢えた奇跡の この確率を大事にしたい」は小松さんらしい言葉である。上杉昇ならこのような言葉遣いは絶対にしないであろう。97年の発売当時、試聴してみて違和感を覚えたのはここであった。
和久二郎さん(松元治郎さん)の歌声はなかなか良い。
多忙な都会は の「は」のところ、
無駄じゃ のところ、
出逢えた奇跡の この~ のところなど。
悲劇的な運命をたどった第3期WANDS。