Nervous Break Down

PAMELAH
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Nervous Break Down

5枚目のシングル「BLIND LOVE」

(1996年7月31日発売)のカップリング「Nervous Break Down」。今聴いてもイントロ、バッキング、ソロ・・・小澤さんのギタープレイのカッコ良さが際立っている。

当時は打ち込み主体の女性ボーカルユニットがいくつも存在した。PAMELAHデビューの翌年、96年にデビューしたELTは当初PAMELAHの好敵手だった。avexがBeingに対して放った刺客・ELTは良くも悪くもBeingサウンド、具体的にはZARDのサウンド、なかでも明石昌夫氏のアレンジを研究していたと思われる。デビュー当時は典型的なavexサウンドだったが徐々にBeingナイズドされていく。万人受けする路線を歩み、大ブレイクしていくのだが、PAMELAHのライバルというよりもかつての人気が長期的に低迷していく過程にあったZARDの後継者の道を選んだといえる。初期のリーダーだった五十嵐充氏がキーボーディストであったためか、シンセを多用したサウンドを展開。間奏でも伊藤一朗氏のギターよりもシンセサウンドのが全面に出ることが多かった。

一方、PAMELAHはBeingがavexに対して放った刺客といえるだろう。当時全盛期を迎えていたavexの得意としたユーロビートをベースにしつつもハードなギターを前面に出してBeing的味付けをしている。小澤正澄氏がリーダーであったことからハードなディストーションギターが全面に出ているのがPAMELAHの特徴だ。バッキング、グリッサンド、チョーキング、そして激しいソロ。小澤さんが弾きまくるギターと水原さんの透き通った声の競演、それがPAMELAHである。

この「Nervous Break Down」は小澤さんのギターが特に男っぽくカッコ良い。3thアルバム「SPIRIT」(1997年3月26日発売)に「Nervous Break Down ~re-mix~」が収録されている。remixは好き嫌いが別れるところだが、が、私にとってはオリジナルの方が断然良い。