明日もし君が壊れても

WANDS

チェンバロのイントロで厳かに始まる壮大なバラード。どことなくバロック音楽の香りがする。
坂井さんの歌詞は抽象的で難解だ。敢えて具体的に書かず、リスナー自身の体験がフラッシュバックするための取っ掛かりを多く残しておくほうがより多くの人に共感してもらいやすい、そんな意図を込めた歌詞なのかも知れない。
ドラムアレンジはやや独特だが、2拍目のクラッシュシンバルも時折入っており、ビーイングの王道路線を踏襲しつつも3期のメンバーで試行錯誤した跡が伺えるつくりになっている。 和久二郎さんの歌唱は安定したハイトーンボイスで、心地よい。
「黒か白かわからない」の「ない~」ところ、とても良い。
また、「失う怖さを~」のロングトーン、ワイルドな感じで素晴らしい。 間奏はピアノ→ギターの順で、木村さんがリーダーであることが伝わってくる。