インスリンポンプ CSII の導入

インスリンポンプ(CSII)の導入

インスリンポンプ,CSII

インスリンポンプ,CSII

しもやま内科ではインスリンポンプ療法・持続皮下インスリン注射(Continuous Subcutaneous Insulin Infusion:CSII)治療を外来(日帰り)導入できます。

インスリンポンプとは

インスリンポンプとは、皮膚の上に装着して持続的にインスリンを投与する小さな装置です。CSII(Continuous Subcutaneous Insulin Infusion)は持続皮下インスリン注入療法の略称で、インスリンポンプ療法(insulin pump therapy)と同じ意味です。腹部や臀部の皮下組織に入れたチューブ(カニューレ)から基礎インスリンおよび、毎食時に追加インスリンを補うものです。

CSII療法が有効であることはさまざまな研究で示されています。代表は1993年に発表されたDCCT*という有名な研究です。1型糖尿病患者さんを対象に、インスリンで血糖コントロールをしっかり行った群(強化療法群)と普通にインスリン治療を行った群(通常療法群)でどちらが糖尿病合併症が少ないかという研究ですが、強化療法群のほうが糖尿病合併症を起こしにくいことがわかりました。強化療法群にCSIIの患者さんが多く含まれていたことから、CSII療法が注目されるようになりました。

基礎インスリン泌注入量を簡単にプログラムできる高性能なインスリンポンプが利用しやすいこともあり、欧米ではあらゆる年齢層でインスリンポンプが使われています。米国では約35万が使用しています。日本では主に1型糖尿病の患者さんが使用されており、2016年現在約7,000名が使用されています。

*Diabetes Control and Complications Trial (DCCT). The effect of intensive treatment of Diabetes on the development and progression of the long-term complications in insulin-dependent diabetes mellitus.
N. Engl. J. Med. 329(1993),977-86.

インスリンポンプのメリット

ペン型インスリンによる強化インスリン療法(基礎インスリン1回+追加インスリン3回の計4回注射)に比べ、インスリンの生理的分泌により近いインスリン投与が可能になります。ペン型注射器による頻回注射からも解放されることもメリットです。

自動的に少量のインスリンを注入することができ、また食前にはボタン操作のみで0.1単位毎の細かなインスリンを注入することができます。ペン型インスリン注射よりも細かなインスリン調整ができ、“ボタンを押すだけでいつでも”インスリン注射ができるので、患者さんの生活の自由度が格段に増します。

一番のメリットは時間帯によって基礎インスリンの増減が自由にできることです。スポーツをする前に基礎インスリン流量を下げたり、早朝から午前中にかけてインスリン必要量が増加し血糖が上昇しやすくなる「暁現象」への対応も容易にできます。また追加インスリンも、食後のデザートの糖質量に合わせて適量追加なども簡単にできます。血糖変動の大きい症例や、ペン型インスリンによる強化インスリン療法(基礎インスリン1回+追加インスリン3回の計4回注射)では対応できない早朝高血糖への対応が容易になります。

インスリンポンプに興味はあるけど、学校や仕事が休めない患者さんは、しもやま内科までご相談ください。

13/03/2019