真夏にもかかわらず新型インフルエンザが増えている
真夏にもかかわらず、日本国内では新型インフルエンザの患者数が増えている。私の周りでも、いくつかの高校で集団感染が起きているようだ。今は夏休みだから生徒が学校に本格登校しないぶんまだ良いが、夏休み明けは集団発生が多発するのではないか。季節性のインフルエンザは通常この時期にはほとんどみられないが、真夏でこれでは秋から冬にかけて(南半球諸国で実際に猛威を振っているように)日本でも猛威をふるう可能性が高いと思われる。
新型、8月3-9日の集団発生は554件
8月3日から9日までの間に、新型インフルエンザの集団感染が554件発生したことが、厚生労働省のまとめで分かった。これで累計の発生数は1066件となった。この間に報告された確定患者は385人、「見なし患者」は1066人で、累計ではそれぞれ611人、1657人。「クラスターサーベイランス」に切り替えた7月24日以降の「見なし患者」を含む患者数は、2268人となった。日経メディカルオンラインの記事によれば、新型インフルエンザウイルスは肺でよく増えるため、ウイルス性肺炎の発症につながると考えられるようである。また、東北大学の押谷仁氏によれば、重症化例の病態は「ウイルス性肺炎+ARDS」のようである。
新型インフルエンザ患者のウイルス性肺炎の発症に注意が必要だ。