血糖自己測定器

パナソニックヘルスケアが血糖自己測定器に注力

31/03/2015

パナソニックヘルスケアの自己検査用グルコース測定器

パナソニック製のグルテストネオセンサー

KKRの傘下に入った(KKR が約80%,残りをパナソニックが株を保有)医療機器大手パナソニックヘルスケアが血糖自己測定器に注力していく姿勢を明確にしている。同社は愛媛県東温市に建設した工場で生産している。

三和化学研究所のグルテストシリーズがそうだ。グルテストNeoアルファは使いやすく、表示が見やすく、測定時間が短くとても優れた機械である。センサーは年産約44億枚の生産体制である。アークレイのグルコカードGブラックは同等品である。グルテストセンサーがそのまま使える。Neoアルファは薄いグリーン、グルコカードGブラックは黒。同じものだが、色調は黒のほうが私の好みである。

グルテストNeoアルファ、SKKロゴがついている

三和化学研究所ブランドのグルテストNeoアルファ

製造販売元:パナソニックヘルスケア株式会社

裏面にはパナソニックヘルスケアの名前が

Bluetooth Ver.4.0によりスマートフォン用糖尿病管理アプリとの通信が可能である(現時点ではiPhoneのみ)。さらに、糖尿病管理サイトに送信することも可能で、より手軽に血糖値の管理を行うことができる。糖尿病管理サイトでは、患者が自分自身で数値を設定することができ、血糖値が高いもしくは低い状態であれば、あらかじめ設定したアドレスにメールを送信することができる。

※糖尿病管理サイト「糖尿病ケアサービス e-SMBG」(http://e-smbg.net/)

糖尿病患者がインターネット上で日常的に血糖値の管理を行うことができるサイト。利用にあたって登録費や月額使用料はかからない。

パナソニックヘルスケアがドイツのバイエルの医療機器事業の買収に乗り出す方針なのは先日報道された通りである。血糖値の測定機器で買収額は1千億円規模。10億€〜20億€と言われている。バイエルは同分野で世界3位であるが、パナソニックヘルスケアはここに注力する。糖尿病患者が増えれば、インスリンやGLP-1受容体作動薬を使用する患者も増え、血糖自己測定器の需要も増える。

グルテストシリーズが世界にもっと普及してくれれば私も嬉しい。

在宅自己注射をしている糖尿病患者さんに最も普及している機種は定かで無い。グルテスト、メディセーフフィット、アークレイ、ワンタッチウルトラビュー、アキュチェックモバイルあたりが有力である。アキュチェックモバイルはゴミが出なくて良い。

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