境界型に対する介入

健康診断の判定結果と対応

04/05/2016

健康診断の判定結果と対応

急性心筋梗塞の術後管理

急性心筋梗塞の術後管理

皆様、健康診断はもうお受けになられましたか?
今回は受診後の対応について、お話させていただきます。下記に記しますように、健康診断の判定がお手元に届くかと思います。企業健診、住民健診などによって判定基準、正常、経過観察、要医療などの区分は異なるかと思いますが、だいたいの目安としてお読みください。各判定に対して、以下のようにご対応いただければ幸いです。

判定結果と対応

正常:今後も健康な状態を維持するように努めてください。
要経過観察:軽度の異常所見を認めますが、治療が必要な所見ではなく、一時的な体調の変化が原因であると考えられます。生活習慣が原因であることが多いため、規則正しい生活をする、食生活を見直す、過度の飲酒を控えるなど注意しながら次の健康診断で経過をみていきましょう。
再検査・要精密検査 :再検査は、今回の検査結果だけでは異常所見が一時的なものか持続的なものか判別できない場合に出される判定です。医療機関で再検査を受けてください。要精密検査は病気であると強く疑われるケースです、詳しい検査を受けて診断を確定させることが必要です。できるだけ早く医療機関を受診して精密検査を受けてください。
要医療:病気であると診断でき、治療が必要となるケースです。放置していると悪化する可能性が高いため、速やかに医療機関を受診し、治療を受けてください。
要治療継続:既に治療を受けている場合に記載されます。主治医のもとで現在の管理・治療を継続してください。健診の結果報告書は、必ず主治医にお見せください。

病気の治療の基本は早期発見・早期治療です。重い病気であれ、早い段階で見つけることが出来れば治癒する可能性も高くなります。

人は再検査を勧められても自覚症状が無いと「病気ではない」「大丈夫」と考えてしまいがちで、再検査を受けない人が多いのが実情です。しかし、癌も糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病も当初は自覚症状がありません。癌であれば自覚症状が無い段階で発見できなければ救命できません。生活習慣病であれば、自覚症状が無いうちに治療を開始しなければ意味がありません。脳梗塞、心筋梗塞で倒れてから治療を開始しても一度失われた機能は戻らないからです。自覚症状が無いからといって再検査を受けないのは大変危険な行為です。健康診断で再検査・精密検査を指示された際は必ず検査を受けてください。

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