糖尿病内科

ADA69 HbA1c6.5%以上を糖尿病とする

投稿日:12/06/2009 更新日:

ADAが新たな診断基準発表、HbA1c6.5%以上を糖尿病とする

米国糖尿病学会(ADA)と国際糖尿病連合(IDF)、欧州糖尿病学会(EASD)の3団体は6月5日、合同で新たな糖尿病診断基準を発表した。指標にHbA1cを採用し、「HbA1c6.5%以上を糖尿病とする」と定めた。

ニューオーリンズで行われたADA(米国糖尿病学会)69でHbA1c 6.5%以上を糖尿病とする新たな診断基準が打ち出された。JDSも同様の方針を打ち出していたが、診断基準はこの線に沿って世界的に改訂されるだろう。

Diabetes Careに「International Expert Committee Report on the Role of the A1C Assay in the Diagnosis of Diabetes」と題する論文が出た。

欧米ではこれまでFPGやOGTTによる糖尿病診断を行ってきた。この2つの指標とHbA1cを比較検討した試験結果(DETECT-2など)を解説しつつ、HbA1cの指標としての優位性およびHbA1c測定法の有用性を強調し、新たな診断基準にHbA1cを採用した根拠を示した。

特に、(1)糖尿病の基本的概念である持続性高血糖は、空腹時血糖値や食後2時間血糖値などでは代表できず、現行の指標の中ではHbA1cが最も適切である、(2)HbA1cの測定は、空腹時採血や負荷試験を必要としない、(3)現行の治療目標はHbA1cに基づいており、診断でもHbA1cを使った方が診断と治療の間に連続性が認められる--などを指摘、HbA1cによる新診断基準への理解を求めた。
HbA1cのカットオフ値については、4月にDiabetologia誌で発表された「Relationship between glycated haemoglobin and microvascular complications: is there a natural cut-off point for the diagnosis of diabetes?」の成果を提示。「6.5%以上」との結論に至った根拠を解説した。

ADAのほか、WHOも新たな糖尿病診断基準を検討しており、日本糖尿病学会も、わが国の新しい糖尿病診断基準の策定へ向けた動きを加速させている。

いずれもHbA1cの位置づけを重視する方向にあるが、世界共通の診断基準に向けて、HbA1c値の国内的・国際的な標準化の検証など課題も少なくない。

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