糖尿病内科

SGLT2阻害薬イプラグリフロジンの自発性糖尿病性鳥居ラットにおける心血管活動に対する初回投与効果

20/02/2014

SGLT2阻害薬イプラグリフロジンの自発性糖尿病性鳥居ラットにおける心血管活動に対する初回投与効果。

SGLT2

First-dose effect of the SGLT2 inhibitor ipragliflozin on cardiovascular activity in spontaneously diabetic Torii fatty rats.

Clin Exp Pharmacol Physiol. 2018 Nov 28.

SGLT2阻害薬の最初の用量は浸透性利尿を誘導し、それによって高血糖患者の心臓血管活動に影響を及ぼし得る。我々は、選択的SGLT2阻害薬イプラグリフロジンの最初の用量が非糖尿病性Sprague-Dawley(SD)ラットおよび自発性糖尿病性鳥類(SDT)脂肪性ラットにおける心臓血管活動に影響を及ぼすかどうかを、2つの研究、尿収集研究および遠隔測定研究で決定することを目的とした。前者の研究では、イプラグリフロジンの単回経口投与後、尿を24時間収集した。後者の研究では、収縮期血圧(SBP)および心拍数(HR)を、イプラグリフロジンの投与直前から、意識状態および無制限状態で24時間連続してモニターした。遠隔測定試験は、連続した1週間の間隔でクロスオーバ設計で実施された。 SBPおよびHRから心血管自律神経活動を計算した。SDT脂肪族ラットは、多尿、尿糖尿症および高血糖を示した。さらに、SBPの平均および標準偏差はより高かったが、HRの変動係数はSDラットの各パラメータよりも低かった。イプラグリフロジンは尿排出量と尿中グルコース排出量の両方を増加させ、SDTラットではSDラットよりもSDT脂肪ラットでより顕著であった。対照的に、イプラグリフロジンは、SBP、SBPの標準偏差、HR、およびHRの変動係数、またはいずれかのラットの自律神経活動に影響を及ぼさなかった。これらの結果は、SGLT2阻害剤イプラグリフロジンの最初の用量が、浸透性利尿を伴うグルココルチアを引き起こすにもかかわらず、心臓血管活動にほとんど影響を与えないことを示唆している。

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