気管支喘息

アストラゼネカの喘息治療配合剤 シムビコート

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アストラゼネカの喘息治療配合剤 シムビコート

シムビコート/気管支喘息

シムビコート/気管支喘息

本格的な冬の到来で、糖尿病患者主体の私の外来にもカゼ症状に引き続く咳喘息の症状で受診される患者さんが増えている。過去の記事で咳喘息に対する吸入ステロイド薬(パルミコート)の有用性について書いた。船橋に限らず、市川、鎌ヶ谷など周辺自治体の患者さんにも気管支喘息を発症される方が少なくない。

この「パルミコート」に長時間作用性β2刺激薬(フォルモテロール)を配合した「シムビコート」が間もなく発売となる。 現在、同じコンセプトの合剤であるグラクソスミスクライン(GSK)の「アドエア」(2007年発売)が先行している。こちらは吸入ステロイド薬(フルタイド)と長時間作用性β2刺激薬(セレベント)の合剤である。

それでは、「シムビコート」は「アドエア」とどう違うのだろうか。
最大の違いは、「効果の立ち上がりが速いこと」である。「シムビコート」に配合されるホルモテロールは即効性・長時間作用性β2刺激薬であり、「アドエア」より効果の立ち上がりが速い(下図参照)ことが最大の売りである。

この時期、新患外来や当直をしていると喘息患者さんが多数来院する。発作を起こした場合は症状を安定させるために一定期間(二週間程度)の継続した投薬が望ましい。ところが、当直の場合は処方できる薬剤がかなり限定され、テオフィリン製剤とβ刺激薬(スプレー、貼付薬)くらいしか置いていない救急外来が多い。そのためこれらを処方して「明日また来てください」というしかない。一時しのぎにはなるだろうが、長期の管理はできないことが問題であった。しかし「シムビコート」はその即効性・持続性から、速やかに効果が発現するだけでなく長期管理までできてしまうのである。通常は1日2吸入なので30吸入入り1本で15日間持ってしまう。喘息を安定化させるには十分な量である。最大1日8吸入まで投与できるが、60吸入入りを1本処方すればで7日間投与できる。私はICS/LABAの「シムビコート」を救急外来の常備薬として強くお勧めしたい。

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