新薬創出・適応外薬解消等促進加算
新薬創出・適応外薬解消等促進加算というものがある。何とも複雑で分かりにくいのだが、以下のような事情のようだ。後発医薬品が上市されていない新薬のうち一定の要件を満たせば、後発医薬品が上市されるまでの間、事実上薬価を維持させることを認めるというもの。製薬企業が以前より新薬の特例維持を求めていたが、薬価維持によって収益も維持・拡大されるという批判が根強かった。これらの収益を未承認 医薬品の開発や適応外医薬品の開発費用に当てるという条件で、新薬創出・適応外薬解消等促進加算という名称に変え、いよいよ導入されることになったものである。武田薬品の長谷川社長などは日経の記事などで「新薬の薬価保護制度を!」とたびたび主張してきた。ただ、下記記事にあるようにARB剤で薬価差を加重平均に収めるには、数量を追求しないことが前提となるので、事実上武田薬品工業と第一三共以外はとてもできない相談ということになるようだ。ノバルティス・ファーマのMRさんなどは「ディオバンは●▽■より安い!」などといってに売ってくる。患者さんも「できるだけ安い薬で」と言ってくる。両社の薬価維持政策には大変な逆風が吹いている。船橋市の糖尿病患者さんの負担が増えないことを祈っている。