メトホルミン

2250mgまで投与可能なメトホルミン、メトグルコ錠が発売される

17/02/2010

2250mgまで投与可能なメトホルミン、メトグルコ錠が発売される

メトホルミン

メトホルミン

薬局のオモテとウラさんの記事「メトグルコ250mg錠が新薬収載されるワケ」で詳しく報じられているように、大日本住友製薬から、メトグルコ250mg錠 が「新薬」として発売予定である。

詳細は上記の記事をご参照願いたいが、とうとう我が国でもメトホルミンを高用量で投与できる日がやってくる。欧米では2500-3000mg/日まで投与可能なのに、我が国では750mg/日の制限が課せられてきた。

これは、乳酸アシドーシスを懸念しての措置だと思うが、過去にそれで問題となったのは主にフェンホルミンである。実際のところメトホルミンの乳酸アシドーシスのリスクは非常に低い。消化器系の副作用もあるがα-GIのそれに比べれば軽微である。

腎障害などの禁忌例や、乳酸アシドーシスにつながる低酸素状態を抱える患者(ある程度以上の呼吸不全・心不全等)には使いにくいが、用量依存性に効くため、750mg以上使ってみたいと思う症例は多い。

メトホルミンは大変安価(代表選手のメルビン250mgは1錠9.7円)なので、もしメトグルコが同額に抑えられれば9錠処方しても9.7×9=87.3円。できるだけメルビンと同水準の薬価にして欲しいものだ。船橋市の糖尿病患者さんにも、大いに役立つだろう。

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