日本ヘリコバクター学会の認定医制度が発足
ピロリ菌の除菌が広く行われるようになってきているが、それに伴って「不適切な治療」が行われることが増えているようだ。日本ヘリコバクター学会は認定医制度を発足させて正しい治療が出来る医師の育成に乗り出す模様だ。
「不適切な治療」とはどんな治療だろうか?
抗生剤の選択ミス、2次除菌も初回と同じ薬剤でやってしまう、投与期間の誤り、効果判定方の選択ミスなどだ。私は結構除菌をしているが、こんなケースに遭遇したことがある。私の外来患者のさんで1次除菌に失敗した方がいた。「しばらく置いて2次除菌を」と思っていたら、たまたま診た代診医が初回と同じ薬剤を投与してしまい愕然としたことがある。これだけ普及している割には、よく分らず処方しているケースは多いと思われる。認定医制度の発足は結構なことだと思う。