糖尿病内科

糖尿病患者は、大腿骨頭の無血管性壊死を発症するリスクが1.16倍増加

28/05/2013

台湾における大腿骨頭の無血管性壊死と糖尿病との関連性を調べる実世界データベース

糖尿病

糖尿病

Real-World Database Examining the Association Between Avascular Necrosis of the Femoral Head and Diabetes in Taiwan

Diabetes Care 2019 Jan; 42(1): 39-43.

目的

大腿骨頭の無血管性壊死と糖尿病との関連を評価するための研究は行われていない。この研究の目的は台湾でこの問題を評価することである。

方法

台湾の国民健康保険プログラムのデータベースを分析するために、集団ベースのコホート研究が行われた。糖尿病を有するグループとして、2000年から2012年までに新たに糖尿病と診断された20〜84歳の27,869人の被験者がいた。糖尿病を含まないグループには、糖尿病を含まない、性別および年齢が一致する111,476人の対象が含まれた。2013年末の大腿骨頭の無血管性壊死の発生率を測定した。多変量コックス比例ハザード回帰モデルを使用して、糖尿病に関連する大腿骨頭の無血管壊死についてハザード比(HR)および95%CIを測定した。

結果

大腿骨頭の無血管性壊死の全体的な発生率は、糖尿病のない群よりも糖尿病のある群の方が1.37倍高かった(1,000人年当たり6.53対4.76 [95%CI 1.31-1.43])。交絡因子を調整した後、大腿骨頭の無血管性壊死のHRは、糖尿病のない被験者と比較して、糖尿病のある被験者で1.16(95%CI 1.11〜1.21)であった。

結論

糖尿病患者は、大腿骨頭の無血管性壊死を発症するリスクが1.16倍増加している。

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