糖尿病内科

VADT試験における心血管アウトカムおよび死亡に対する重症低血糖の影響

17/06/2013

退役軍人糖尿病試験における心血管転帰および死亡に対する重症低血糖の影響

糖尿病

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Effects of Severe Hypoglycemia on Cardiovascular Outcomes and Death in the Veterans Affairs Diabetes Trial

Diabetes Care 2019 Jan; 42(1): 157-163.

目的

重症低血糖症の危険因子、ならびに重症低血糖症と重篤な心血管系有害事象および心血管系死亡率および全死因死亡率との関連を退役軍人糖尿病試験(VADT)において決定すること。

方法

VADTからのデータのこの事後分析には、既知の心血管疾患および追加の心血管リスクの有無にかかわらず、11.5±7.5歳の疾患期間が最善に管理されていない2型糖尿病(HbA1c 9.4±2.0%)の1,791人の軍人退役軍人(60.5±9.0歳)が含まれた要因参加者は、標準(HbA1c <8.5%)グルコース対照に対して集中的(HbA1c <7.0%)に無作為化された。

結果

集中治療群における重症低血糖の発生率は、標準治療群の100患者年当たり3.7人に対し、100患者年当たり10.3人であった(P <0.001)。多変量解析では、ベースラインでのインスリン使用(P =0.02)、タンパク尿(P =0.009)、および自律神経障害(P =0.01)は重症低血糖の独立した危険因子であり、より高いBMIは予防的であった(P =0.017)。過去3ヶ月以内の重度の低血糖は、重篤な心血管イベント(P = 0.032)、心血管死亡率(P =0.012)、および総死亡率(P =0.024)のリスク増加と関連していた。しかしながら、標準群では集中群と比較して総死亡率の比較的高いリスクがあった(P =0.019)。重度の低血糖と心血管イベントとの関連は、全体の心血管リスクが増加するにつれて有意に増加した(P =0.012)。

結論

過去3ヶ月以内の重度の低血糖エピソードは、血糖治療グループの割り当てにかかわらず、主要な心血管イベントと心血管死亡および全死因死亡のリスク増加と関連していた。標準的な治療法は、重度の低血糖後の全原因死亡のリスクをさらに高めた。

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