糖尿病内科

長期のスルホニル尿素療法および高血糖症は、2型糖尿病患者の血漿プロインスリンレベルを過度に上昇させる。

23/02/2013

長期のスルホニル尿素療法および高血糖症は、2型糖尿病患者の血漿プロインスリンレベルを過度に上昇させる。

gliclazide

gliclazide

Chronic sulfonylurea treatment and hyperglycemia aggravate disproportionately elevated plasma proinsulin levels in patients with type 2 diabetes.

Endocr J. 2000 Dec;47(6):763-70.

2型糖尿病患者では、血漿プロインスリン濃度の異常な上昇が起こることが証明されている。本研究では、多変量解析を実施して、2型糖尿病の日本人患者における血漿プロインスリン濃度の不均衡な上昇の原因となっている要因を特定した(n=276)。単変量解析の結果は、空腹時プロインスリン/ C-ペプチド比およびプロインスリン/IRI比の両方が、健康な非糖尿病患者におけるそれらよりも2型糖尿病患者において約2倍高いことを示した(n =45)。2型糖尿病患者では、プロインスリン/C-ペプチド比とプロインスリン/IRI比の両方が空腹時血糖値(FPG)およびHbA1cと有意に正の相関を示した。プロインスリン/C-ペプチド比もプロインスリン/IRI比も、BMIと有意に相関していなかった。スルホニル尿素治療を受けた被験者は、食事療法を受けた被験者と比較して、プロインスリン/C-ペプチド比およびプロインスリン/IRI比の両方において有意な上昇を示したが、非スルホニル尿素低血糖剤治療を受けた被験者はそうしなかった。多変量解析により、2型糖尿病患者ではスルホニル尿素治療とFPGが、患者の空腹時プロインスリン/C-ペプチド比(それぞれP =0.006とP =0.030)およびプロインスリン/IRI比(それぞれP =0.003とP =0.016)の両方の有意な決定要因であることが確認された。これらの結果は、不均衡な高プロインスリン血症が、慢性のスルホニル尿素治療および高血糖症の下でのβ細胞の過剰な過労を反映している可能性があることを示唆している。

インクレチン関連薬の登場で、SU剤が大量投与される機会は減っている。しかし、船橋市の医療機関のなかにはまだ漫然とSU剤を大量投与しているところも見受けられる。SU剤を漫然と大量投与することは、重症低血糖の原因になるだけではなく、肥満や長期的には内因性インスリン分泌の枯渇をもたらすので注意が必要である。

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