ノボペンエコー:子供でも使いやすい0.5単位刻みのペン型注入器
ノボノルディスク ファーマ株式会社は5月14日、メモリー表示機能付きで小児患者でも使いやすい0.5単位刻みのカートリッジ交換タイプのインスリンペン型注入器「ノボペン エコー」を5月21日から発売すると発表した。なお、同製品の販売開始に伴い、「ノボペン300デミ」は在庫がなくなり次第、販売を終了する。
同製品は、小児患者のニーズに応えるためにデザインされており、メモリー表示機能が付いた0.5単位刻みのインスリンペン型注入器は、業界でも初のもの。同社は、革新的なデバイス開発および小児患者のより良い糖尿病管理を使命として取り組んでおり、その一環でノボペン エコーを開発したとしている。
4種類のインスリンアナログ製剤に対応
ノボペンエコーは、ノボペンデミと比較して、操作性に優れ、追加機能も充実している。
まず、注射機能とは別に「最後に何単位を打ったのか、注射してからどれくらい時間が経過したのか」を記録することが可能(メモリー表示機能)。また、単位設定や単位修正も容易なため、単位数を多く設定し過ぎた場合でも、反対に回して戻すだけで簡単に単位数が修正できる。
インスリンカートリッジの交換も簡単で、インスリンホルダーをワンタッチで外せ、ピストンを戻すときも円盤を押すだけで戻すことができる。さらに最後まで注入すると「カチッ」と音がして、注入完了を音でも確認可能だという。使用できるのは、4種類のインスリンアナログ製剤(ノボラピッド、レベミル、トレシーバ、ノボラピッド30ミックス)となっている。
同社は今後も、日本の糖尿病患者のQOL向上に貢献できる製品を提供していくとしている。
ノボペンエコーの位置づけは、ノボペンデミの後継機である。もともとノボペンデミは子供用であった。0.5単位刻みの単位設定が可能であった(小柄な子供用ゆえ)。デザインも子供向けである。
メモリー機能は子供にも有効だが、むしろ高齢者にありがたい機能なのではないだろうか。
忙しすぎる社会人も、打ったかどうか覚えていないというシチュエーションはあるだろう。子供向けから大人向けに脱皮していくノボペンエコーである。
長さ 約16cm
重さ 約50g
単位 0.5単位刻み:0.5-30単位
仕様 最後に打ったインスリンの単位と、経過時間が液晶で確認できる
価格 約€90