GLP-1

頻回インスリンにGLP-1の追加で血糖コントロール改善

投稿日:27/11/2015 更新日:

強化インスリン加で血糖コントロール改善、強化インスリン療法下の2型糖尿病患者を対象にしたランダム化比較試験で判明

強化インスリン療法とリラグルチドの併用
MDI Liraglutide trial

Liraglutide in people treated for type 2 diabetes with multiple daily insulin injections: randomised clinical trial (MDI Liraglutide trial)

強化インスリン療法を受けている2型糖尿病患者を対象にしたランダム化比較試験で、BBTにリラグルチドを追加すると血糖コントロールが改善することが示された。nauseaが3割出るものの、体重は減少、インスリン使用量を減量できた。

血糖コントロールを良好に保つことが2型糖尿病の合併症予防にために重要である。経口薬や基礎インスリンのみの使用では十分な血糖コントロールが得られないことも少なくない。そのようなケースでは強化インスリン療法が行われる場合が多いが、低血糖や体重増加のリスクが上昇してしまう。

方法

強化インスリン療法下でHbA1cが7.5~11.5%、BMIが27.5~45の2型糖尿病患者124名が対象。リラグルチドの追加投与の有用性を調べる二重盲検のプラセボ対照ランダム化比較試験を実施。ランダムに2群に分け、リラグルチドまたはプラセボを1日1回皮下注射した。リラグルチドの用量は、1週目は0.6mg、2週目は1.2mg、3週目以降は1.8mgとしている。インスリンの用量は、HbA1cがほぼ正常になった場合にのみ減量を認めた。3週目以降も血糖コントロールが不十分な患者には、組み入れ前と同様のインスリンの用量調整を行っている。主要評価項目は、HbA1cのベースラインから24週までの変化に設定。割り付け後に1回以上受診し、HbA1c値などが記録されていた122人(リラグルチド群63人、プラセボ群59人)を分析対象にした。リラグルチド群の糖尿病歴は平均17.3年、プラセボ群では17.0年で、ベースラインのHbA1cの平均は8.98%と8.96%であった。

結果

24週後のHbA1c値はリラグルチド群で1.54%、プラセボ群では0.42%、ベースラインより低下。プラセボ群とリラグルチド群の差は-1.13ポイント(-1.45から-0.81)となり、リラグルチド群で有意に低下することが明らかになった(P<0.001)。
 HbA1cが7.0%未満になった患者の割合は、リラグルチド群が42.9%、プラセボ群は5.1%(P<0.001)だった。同様に、HbA1c値が7.5%未満になった患者の割合(58.7% vs. 22.0%)や、8.0%未満になった患者の割合(74.6% vs. 39.0%)も、リラグルチド群で有意に多かった(いずれもP<0.001)。体重はリラグルチド群では3.8kg減少し、プラセボ群には変化がなかった。1日のインスリン使用量の合計も、リラグルチド群で有意に減少した。インスリン使用量はそれぞれ18.1ユニットと2.3ユニットで、差は-15.8(-23から-8.5)となった。両群ともに重症低血糖イベントを経験した患者はおらず、重症ではない症候性・無症候性の低血糖を経験した患者の割合や発生回数に差はなかった。治療に対する満足度を質問票で評価すると、リラグルチド群の方が高かった。また、リラグルチド群では収縮期血圧が4.62mmHg低下しており、プラセボ群では0.86mmHg上昇していた(P=0.015)。拡張期血圧の変化幅には有意差は見られなかった。試験期間中に消化器症状を経験したのは、リラグルチド群の46.9%とプラセボ群の13.3%だった。悪心を経験した患者はそれぞれ32.8%と1.7%で、下痢は7.8%と5.0%に発生した。何らかの重篤な有害事象を経験した患者は、それぞれ4.7%と6.7%だった。

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