GLP-1

2型糖尿病高度肥満例に高用量強化インスリン療法 + リラグルチドを併用

投稿日:09/11/2015 更新日:

2型糖尿病高度肥満例にhigh-dose強化インスリン療法 + Liraglutideを併用

糖尿病
Liraglutide追加

強化インスリン療法にLiraglutideを上乗せ

  • Liraglutideと基礎インスリンとの併用ではコントロールできない症例に対し、さらなる血糖コントロールの改善が図れるのではないか。
  • Liraglutideの血糖降下作用により、追加インスリン(できれば基礎インスリンも)を減量できるのではないか。
  • Liraglutideの食欲抑制作用により、過食が抑えられ、減量でき、インスリン需要が減り、いわゆる「悪循環」の逆回転が可能になるのではないか。

糖尿病患者は病勢の進行によって少なくとも50%の患者がインスリン依存になる。インスリン療法は高血糖を改善するために有効な方法ではあるが、低血糖や体重増といった好ましくない副作用もある。世界的に肥満が増えていることで、肥満患者に対するインスリン使用量は増え、インスリン抵抗性の高い患者を増やすことになっている。インスリン使用量を減量しうる併用療法があるとよい。GLP-1RAはインスリン使用量を減らし、体重を減らすと報告されている。強化インスリン療法もしくはCSII( 1日100U超のinsulin)を受けている40名の肥満2型糖尿病患者が対象。メトホルミンは併用してもしなくても良い。HbA1cは6.5%超、ノースカロライナ州アッシュビルのマウンテン糖尿病内分泌センターに2011年12月から2012年12月まで通院していた患者。100U超のBBTで、試験に先立ち6ヶ月以上GLP-1 RAを使用していた者。重篤な慢性疾患のあるもの、挙児希望女性は除外。

患者は無作為化され、強化インスリン療法+リラグルチド(LIRA)、強化インスリン療法のみ(control)に分けられた。6ヶ月フォロー。visitは2,6,12,24週。患者は1日4回のSMBGを指導され、血糖データと体重をvisitごとに回収された。HbA1c,1,5-AGのベースラインとの比較を12,24週のvisit時にしている。37名の患者が6ヶ月間を満了した。

リラグルチドは0.6mgから開始、1週間で1.2mgに増量された。治験医師の判断で1.8mgまで増量が許された。5名の患者(24%)が1.2mg、14名(67%)が1.8mgとなった。インスリンのタイトレーションは無制限。

HbA1c7%未満ならば追加インスリンは50%減、基礎インスリンは25%減。HbA1c  7.1%-8%未満ならば追加・基礎インスリンともに25%減。HbA1c8%超ならばインスリン減量なし。かようにインスリンは減量された。

参加者BMIはlira群もコントロール群も40Kg/m2級、体重100Kg超。

Liraglutide併用群では6か月後にも体重減少を継続でき、インスリン使用量を大幅に減らせる。

Results

Lira群のHbA1c改善は7.8%から7.15%へ

controlは7.79%から7.4%へ 有意差あり

Lira群でHbA1c 7%未満達成率は43%, Controlは31% 

Fig.1

Lira群の体重減少は5.27Kg Controlは0.37Kg

Fig.2

投与インスリン総量はLira群で 200Uから132U と34%減、対照的にControlは171Uから178Uに増えている。

Fig.3

1,5-AG Glycemic Variabilityの指標。糸球体で濾過されるも遠位尿細管で再吸収。グルコースが多いと(原尿中にグルコースが多いと)再吸収が競合的に阻害され、尿中に排泄されて血中濃度が低下する。血糖が良く、尿糖が出ないような状態なら高くなる。数日間の血糖変動を表す。両群とも3-6mであがっている。Lira群では6ヶ月後有意に高い。

CGMの検討では、Lira群においてベースライン時38%だった食後高血糖が6ヶ月後には22%に抑えられている。Controlにはこのような変化がみられない。

本研究で、強化インスリン療法単独でタイトレーションをするよりもリラグルチドを上乗せすることの利点が示された。

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