糖尿病内科

埼玉県が糖尿病の重症化予防対策を開始。

11/05/2016

埼玉県が糖尿病の重症化予防対策を開始

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埼玉県の糖尿病重症化予防対策が効果をあげている。2014年より実施しているが、新規受診者は1.8倍に増加している。合併症リスクが高い県民に文書・電話を用いた呼びかけを行う作戦が奏功埼玉県がまとめたところによると、

「糖尿病重症化予防対策」の効果があった。特定健診の結果やレセプトのデータを基にリスクの高い県民に病院受診などを促した。それにより、新規受診者は1.8倍増になった。この結果を受け、国が注目している。

「埼玉県方式」を全国に広めていこうという機運が盛り上がっている。

埼玉県内の糖尿病患者は318,000(2013年)で、2001年からほぼ倍増した。埼玉県はこれを受けて2014年度から、県医師会や県国民健康保険団体連合会などと連携して都道府県レベルでは全国初となる「予防対策」事業を開始した。県内の市町村に参加を呼びかけ、健診データやレセプトから重症化のリスクが高い医療機関未受診者を特定し、病院受診を文書や電話で促した。参加市町村は、2014年度の19から2015年度は30に増えている。2014-2015年度の2年間で受診を促した対象者は約5,600人にのぼる。対象者の新規受診率は通知前の10%であったものが、通知後の18.3%に増える効果が出た。保健師から生活習慣の改善指導を6ヶ月間受けられる事業も実施した。指導を受けた修了者のうち、HbA1cが改善した人の割合が65.6%にのぼった。検査値の平均も日本糖尿病学会が定める「合併症予防のための目標値」を下回った。こういった動きが、全国で起きると良い。

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