α-グルコシダーゼ阻害薬
日本には以下の3種類の薬剤があります。
ボグリボース(ベイスン)
アカルボース(グルコバイ)
セイブル(ミグリトール)
食直前に服用することで、小腸で食物中の糖質をブドウ糖に分解する「α-グルコシダーゼ」という酵素の働きを抑えます。その結果、ブドウ糖の吸収が遅くなります(吸収されないわけではない)。食後に血糖が急上昇することを抑えることができます。
何故「食後高血糖」がいけないかというと、この「血糖急上昇」(グルコーススパイクと言います)が全身の動脈を傷めるからです。つまり、血糖上昇を緩やかにすることによって血管合併症を抑えることが期待できます。そんな薬です。この点についての詳細は下記の記事をご参照ください。
しかし、α-グルコシダーゼ阻害薬単独では血糖降下作用は弱いので、ごく軽度の糖尿病以外の症例では他の薬剤との併用が必要になってきます。
α-グルコシダーゼ阻害薬の副作用
お腹が張る、ガスが出る、下痢をするといった消化器症状が多いです。飲み始めは出やすいですが、続けていくうちに減ってくることが多いです。最初は少量で開始し、症状をみながら漸増していくのが良いでしょう。
船橋市の糖尿病内科でよく使用されている薬剤のひとつです。