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武田のベイスン、2型糖尿病の発症抑制で適応追加

投稿日:01/09/2009 更新日:

武田のベイスン、2型糖尿病の発症抑制で適応追加

victory study

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drugstore styleさんの「8月31日の気になるニュース」で報じられているように、過去記事でお伝えした、ベイスンの効能追加の件が承認された。

厚生労働省の薬食審・医薬品第一部会は8月28日武田薬品工業の糖尿病治療薬ベイスン(一般名:ボグリボース)について、「耐糖能異常における2型糖尿病の発症抑制」の適応拡大を了承した。

ベイスンの適応拡大については、対象はブドウ糖負荷試験(OGTT)による血糖値が140~200mg/dlの耐糖能異常で、食事療法や運動療法を十分に行っても改善されない場合に限るとしている。

今回の承認にあたり、投与中止例の追跡調査が承認条件としてつけられるようだ。軽度の耐糖能異常であれば食事療法、運動、減量ができれば本来投薬不要であるケースも多い。「糖尿病」の診断に至らない耐糖能異常の場合、適応追加されたことでベイスンを処方されるケースは増えるだろうが、こういった介入を契機に本人が本気で頑張ってしまえば結果として「投与中止したのに血糖が改善する」ケースはまれではないと思う。厳密な評価は難しいと思うがいかがだろうか。今回の適応追加によって境界型などの耐糖能異常に対する積極的介入の機運が高まり、必ずしも投薬されずとも食事・運動の啓発によって糖尿病の新規発症を抑えることができれば意義は大きいといえる。船橋市の糖尿病未満の耐糖能障害患者さんに福音となるだろう。

耐糖能異常から糖尿病発症抑制のエビデンスはSTOP-NIDDMにおいて別のα-グルコシダーゼ阻害薬であるアカルボース(商品名:グルコバイ)でも示されており、グルコバイにも同様の効能追加ができそうだ(むしろこちらの方が先に実証されている)。この疑問をバイエルのMRさんにぶつけてみたところ、「日本の行政は国内の製薬メーカーを保護する政策をとる傾向が強いので・・・」と言っていた。T社を贔屓していると言いたいようだが、真相やいかに。

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