SGLT2

SGLT2阻害薬の利尿作用とレニン-アンギオテンシン系に対する影響

14/12/2009

SGLT2阻害薬の利尿作用とレニン-アンギオテンシン系に対する影響

SGLT2-ras

SGLT2-ras

Diuretic Effects of Sodium Glucose Cotransporter 2 Inhibitors and Their Influence on the Renin-Angiotensin System.
Int J Mol Sci. 2019 Feb 1;20(3).

レニン -アンジオテンシン系(RAS)は体液および血圧の調節において重要な役割を果たす。しかしながら、RASの不適切な活性化は心血管疾患および腎臓病の発症進展に寄与する。最近、SGLT2阻害薬が経口糖尿病薬として使用されるようになってきている。SGLT2阻害薬は、尿のグルコース再吸収を阻害することによって、尿糖の排泄を促し、高血糖を改善する。しかしながら、治療の初期段階では、これらの薬剤は頻尿およびナトリウム利尿を引き起こすことが多く、それらは潜在的にRASを活性化する。それにもかかわらず、RAS活性に対するSGLT2阻害薬の効果は直接的ではない。入手可能なデータは、SGLT2阻害薬による治療が2型糖尿病患者において全身性RASを一時的に活性化するが、腎臓性RASを活性化しないことを示している。この総説では、SGLT2阻害薬の利尿作用とそれらがRAS活性に及ぼす影響の現在のエビデンスを要約する。

-SGLT2