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血糖測定器の保険適用

01/06/2016

血糖測定器の保険適用

検体測定室連携協議会

検体測定室連携協議会

食事療法、運動療法だけ、もしくは内服までで、かつやる気のある患者さんほど悩む、血糖測定器を購入したときの保険適用。ご存知のように、血糖測定器の保険適用はインスリンやGLP-1RAなどの自己注射をしている患者さんだけが対象です。そのぶん、その方たちは加算されて自己負担が増えているわけですが。携帯電話の基本料金に端末代が含まれ、長期利用すれば月賦で端末を買っているのと同じことです。

食事療法・運動療法や内服治療を受けている患者さんが血糖測定器を購入しても健康保険の保険適用はされません。

自己注射をされている患者さんの保険適用

インスリンもしくはGLP-1RAを自己注射をしている患者さんの場合、血糖測定器の保険適用が認められています。GLP-1RAはいざ知らず、インスリンを使用していれば低血糖のリスクと背中合わせであるからです。前述のように月賦で端末を買っている状態です。医療機関から貸与されるわけです。月20,40,60回・・・120回までの月あたり何回の測定回数に必要な穿刺針の本数とセンサーとチップを支給されます。2型の患者さんはどんなに頑張っても月60回までです。1型でも120回までです。「もっとチップをくれ!」と何度も外来にお越しになる患者さんはこのような事情をご理解ください。

血糖測定器を購入されたら医療控除を

経口糖尿病治療薬を服用している方、食事療法運動療法だけの方で、ご自身の負担で測定器を購入された場合。確定申告における「医療費控除」の対象になります。領収書は必ず保存しておいて下さい。確定申告時に申告されて還付をお受け下さい。

血糖測定器はどこで購入できるのか

血糖測定器の購入方法です。インターネットが便利です。インターネットはちょっと・・・という方には、以下の情報をお伝えします。薬局でも購入はできますが、2005年4月に改正薬事法が施行され、血糖測定器は高度管理医療機器に分類されたため、都道府県知事による販売許可の資格を有する薬局でしか取り扱うことができなくなりました。糖尿病専門外来のある医療機関(糖尿病専門医、糖尿病研修指導医のいる医療機関)の門前薬局なら置いてあるとお考えください。このような高度医療器具販売業の資格がある薬局では購入が可能です。

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