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アボットの「フラッシュ血糖測定器」日本で個人向けFreestyle Libreは発売未定

27/11/2015

アボットのフリースタイルリブレ「フラッシュ血糖測定器」

FreestyleLibre

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指先を穿刺して血糖測定する、そんな日常が最早当たり前の風景ではなくなるかもしれません。アボットが「フラッシュ血糖測定器」を厚生労働省に承認取得申請、2016年5月に国内でも認可され現在発売準備中です。発売されると自費で購入可能になるでしょう。発売の見通しは立ちません。

2016年12月1日、Freestyle Libre Proが日本で発売されます。これは医療機関に向け発売されるもので、患者個人が買えるものではありません。医療機関でセンサーを装着して、医療機関に行った時にデータを見られる。最長14日間データを取れるのはFreestyle Libreと同じです。米国、日本ではまずこれが販売され、個人向けのFreestyle Libreは発売未定。これでは、患者さんがセンサーをつけていてもクリニックや病院に行かないとデータ取れません。ipro2などと変わらないわけです。せっかくの「リアルタイムに測れる」という美点がスポイルされていしまいます。

日本国内でFreestyle Libreが流通する目処が立たないため、ご興味のある方は個人輸入という方法をご検討いただくのもアリではないでしょうか。輸入版は血糖値の単位がmg/dlではなくmmol/lです。mg/dlとmmol/lを換算するのはそう難しくありません。

血糖値(mmol/l)×18=血糖値(mg/dlです)。

モニターを上腕に装着

フリースタイルリブレは、上腕に装着した500円玉効果サイズのモニターで間質液を分析して血糖値を推定します。センサーの表面には突起がついていて、間質液から血糖値を類推します。ipro2のような間質液タイプの測定器です。痛みが少ないこと、長時間連続して測定できることが強みです。

フラッシュ血糖測定器

欧州8ヵ国で既に販売

欧州8ヵ国では約2万円で既に発売されています。

従来品よりも痛みが少ない

長時間装着するものですから、痛みが少ないほうが良いのは間違いないでしょう。ipro2も痛みは少ないですが、今回のデバイスには非常に期待しています。糖尿病患者さんに痛みの少ないCGMを選択できる可能性が出てきました。

Googleはスマートコンタクトレンズを開発

その他、Googleはスマートコンタクトで糖尿病患者に非侵襲的にCGMを行うことで健康状態を把握することを考えています。個人的にはこちらのほうが痛くないのではないかと思います。

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