DPP-4阻害薬の3つの大きな介入試験の組み合わせ分析は、2型糖尿病患者における急性膵炎の発生率の増加を示している。
Combined Analysis of Three Large Interventional Trials With Gliptins Indicates Increased Incidence of Acute Pancreatitis in Patients With Type 2 Diabetes.
Diabetes Care Feb; 40(2): 284-286.
背景
DPP-4阻害薬による治療と急性膵炎の発生率との関連性に関するデータは議論の余地があった。現在の研究の目的は、3つの大きなランダム化比較試験からの急性膵炎の発生率に関するデータを組み合わせることであった。
方法
SAVOR-TIMI 53(サキサグリプチン)、EXAMINE(アログリプチン)、およびTECOS(シタグリプチン)のように、心血管安全性およびDPP-4阻害薬によるアドオン治療の有効性を試験するために設計された3つの試験を分析に含めた。試験には、18,238のDPP-4阻害薬使用患者と18,157のプラセボ治療患者が含まれていた。データは、ランダム効果モデルメタ分析を用いて結合された。
結果
急性膵炎の発生率は、対照群と比較して、DPP-4阻害薬使用患者において有意に増加した(オッズ比1.79 [95%CI 1.13-2.82]、P = 0.013)。絶対リスクの差は小さかった(0.13%)。
結論
DPP-4阻害薬を用いた治療は、3つの大規模に無作為化された無作為化試験の併用分析において、急性膵炎のリスクを有意に高めた。