舞鶴薬剤師会が無料で血糖測定
舞鶴市 |
京都府の舞鶴薬剤師会の新しい試み。
それは市内の薬局で無料の血糖測定を実施することである。これは、厚生労働省が推進する「薬局・薬剤師を活用した健康情報拠点推進事業」の一環である。同会員の薬局7店に測定機を1台設置し、自己測定していただく。測定項目は血糖値とHbA1cである。結果は6分ほどでわかり、検査値に基づいて薬剤師が受診勧奨などを行う。実施期間は11月30日までの3カ月で、前半(10月15日まで)と後半に分けて、各4店舗ずつ(1店舗は前半、後半とも)に測定機を設置する予定である。
糖尿病の早期発見のために
先生方もご承知のごとく、糖尿病の難しいところは自覚症状に乏しいことである。それが糖尿病の早期発見を難しくしている。さらに悪いことに、特定健診の受診率は全国で3割程度と低く、健診だけでは糖尿病の疑いがある人を十分、見つけ出すのは難しいのが実情である。舞鶴薬剤師会の取り組みは意欲的である。厚生労働省が推進している薬局・薬剤師を活用した健康情報拠点推進事業は、地域の人たちが気軽に立ち寄れる薬局・薬剤師を活用し、セルフメディケーションを促進することが狙いである。法改正により、薬局でも簡易な検査を行えるようになったため、この制度を活用して、検査値に基づく説得力のある受診勧奨などを行うものである。検体測定室連携協議会 の記事でも触れたが、日常生活の中で患者が自ら早期に糖尿病である自分を見つけて、早い段階で治療を始められるようにするためのものである。最終的には脳梗塞や心筋梗塞などで医療費が嵩むリスクを下げることにつなげる。そんな意欲的な取り組みである。
全国の薬剤師会にも動いてほしい
糖尿病早期発見を推進するために、全国の薬剤師会に動いてほしい。