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SGLT1/SGLT2デュアルインヒビターのソタグリフロジン

投稿日:13/08/2015 更新日:

SGLT1/SGLT2デュアルインヒビターのソタグリフロジン

Sotagliflozin, a Dual SGLT1 and SGLT2 Inhibitor, as Adjunct Therapy to Insulin in Type 1 Diabetes.

Diabetes Care. 2015 Jul;38(7):1181-88.

ソタグリフロジン

SGLT1/SGLT2デュアルインヒビター:ソタグリフロジン

目的

SGLT2/SGLT1デュアルインヒビターであるsotagliflozinの1型糖尿病患者に対する安全性と有効性を評価する。

方法

プラセボ化二重盲検ランダム化比較試験で33例に29日間にわたりsotagliflozin投与。安全性、インスリン量、血糖コントロール、他の代謝パラメータを評価した。

結果

ソタグリフロジン群ではベースラインからの追加インスリン量を32.1% (P=0.007)減量でき、CGMで平均血糖を144.8mg/dl (P=0.010)まで低下させるとともにHbA1cを0.55% (P=0.002)低下させた。プラセボ群は各々170.3mg/dl,0.06%であった。ベースラインから、血糖の目標レンジである70-180mg/dlへの到達を達成した割合はソタグリフロジン群68.2%,プラセボ54.0%であった (P=0.003)。180mg/dl以上の高血糖状態になった割合は25.0%対40.2% (P=0.002)であった。ソタグリフロジン群では1.7Kgの体重減があったのに対し、プラセボ群は0.5Kgの体重増(P=0.005)をみた。

結論

1型糖尿病患者に対してSGLT2/SGLT1デュアルインヒビターであるsotagliflozinをインスリン療法に補助的に使うことで、インスリン投与量を減量でき、体重も減量でき、低血糖を増やすことなく血糖コントロール、CGMプロファイルを改善させられることがわかった。

(コメント)1型糖尿病患者を対象にした試験であるので、強化インスリン療法をベースとし、そこにソタグリフロジンをアドオンする試験である。インスリン量を減らせるし、体重も減らせる。日本で1型糖尿病というと痩せている(少なくとも肥満ではない)イメージがあるが、欧米ではそうではない。1型糖尿病患者といえどもBMIは多めである。この試験は白人が8割以上、BMIは26-27であった。欧米でこれだけGLP-1 RA、SGLT2iがヒットするのは体格の良さによる。残念ながら、日本にそのまま適用することはできない。日本では1型糖尿病患者に内服治療は原則保険適用がない。独協医大のリラグルチドの件もあるが、今後はそのような枠にとらわれず、1型糖尿病といえども柔軟な投薬を認めるべきだ。カナグリフロジンが消化管癌を減らす可能性があるので、このSGLT1/2インヒビターにも期待できる。

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