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メトホルミン

メトホルミンの大腸ポリープ抑制効果

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メトホルミンの大腸ポリープ抑制効果

メトホルミン

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発売から半世紀以上が経過するメトホルミン。今でも新たな発見が続き、アスピリンのように人類に大きく貢献する薬剤になっている。船橋の糖尿病患者さんにも同様に大きな恩恵をもたらしている。

台湾で実施された80万人を対象にした前向きコホート研究では、血糖降下剤を服用していない2型糖尿病群では、大腸がん・肝臓がん・胃がん・膵臓がんの発生率が約2倍高いものの、メトホルミンの服用によって非糖尿病グループのレベルに低下することが報告されている。

この論文では、1日500mgのメトホルミンが癌(胃癌、大腸癌、肝癌、膵癌)の発生率を著明に低下させるとしている。(BMC Cancer 2011 Jan 18: 11(1):20 )

糖尿病患者の膵癌リスクがメトホルミンによって低下するという結果が、米テキサス大学M. D.アンダーソンがんセンターの研究グループから報告されている。糖尿病の患者でメトホルミンを服用していた場合、メトホルミンを服用しなかった人々と比べて、膵癌のリスクが 62 %低減することが示されている。一方、インスリンまたはインスリン分泌促進薬を使用した糖尿病患者では、それらを使用しなかった患者と比較して、それぞれ、膵癌のリスクが 4.99 倍と 2.52 倍に増加した。(Gastroenterology 137:482-488, 2009)

膵癌以外にも、肺癌、大腸癌、乳癌など多くの癌の予防や治療にメトホルミンが有効であることが多くの研究で明らかになっている。

メトホルミンには、乳がんの増殖や転移や悪性度に深くかかわる遺伝子タンパク(HER2:Human epidermal growth factor receptor type2)の働きを抑える作用があること、エストロゲンを産生するアロマターゼという酵素を阻害する作用も報告されている。ある疫学研究では、メトホルミンを服用することで、乳がんの発症が56%低下することが報告されている。

糖尿病薬に大腸ポリープ抑える効果 がん予防へ期待
朝日新聞 2016年3月4日

糖尿病の治療薬に大腸ポリープの再発リスクを下げる効果があるとの研究結果を横浜市立大のグループがまとめた。大腸ポリープは進行してがんになる可能性があり、大腸がんの予防につながると期待される。3日、英専門誌ランセットオンコロジー電子版に発表した。
グループは、メトホルミンという糖尿病治療薬を飲んだ患者のがん発生率が低いという報告に注目。動物実験で大腸がんを抑える作用があることを確認した。
そのうえで、大腸ポリープを切除した患者151人について効果を調べた。1年後の大腸ポリープ再発率は、偽薬を飲んだグループの52%に対し、メトホルミンを飲んだグループは32%と約4割少なかった。重い副作用はなかったという。
大腸ポリープの再発率を下げる薬はアスピリンが知られているが、消化管出血などのリスクがあり予防法としては確立していない。中島淳教授(肝胆膵〈かんたんすい〉消化器病学)は「メトホルミンは副作用が少なく安価で、予防薬に必要な条件を満たす。がんの抑制に本当に効果があるか、長期間の試験をし、さらに検討したい」と話している。

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