インスリン

富士フィルムファーマが解散する。

29/07/2018

富士フィルムファーマが解散する。

グラルギンのバイオシミラー開発状況

グラルギンのバイオシミラーを発売している富士フィルムファーマが解散。非常に残念である。

ライバルの日本イーライリリーのグラルギンバイオシミラーは40億円の売上で、決して大きくない。それより圧倒的に弱かったはずで、厳しい戦いだったに違いない。諸事情により採用できておらず、一度も処方できていないのだが、MRさんの来訪を受け、現物を見せていただいた感触は良かった。国内にインスリンメーカーが無いのが日本の安全保障上の弱点のひとつと言ったら言い過ぎだろうか。

船橋市の糖尿病内科では、バイオシミラーの使用を推進しています。

富士フイルムHD、後発薬縮小 グループ会社を解散へ
日経新聞 2018年7月27日

 富士フイルムホールディングス(HD)は27日、後発薬事業を手掛けるグループ会社の富士フイルムファーマ(東京・港)を解散すると発表した。薬価引き下げなどで競争環境が厳しく、収益の確保は難しいと判断した。解散で医薬品事業を絞り込み、がんや中枢神経疾患の新規診断薬・治療薬など成長分野に経営資源を集中する。

富士フイルム東京ミッドタウン本社(東京都港区)
 富士フイルムHDは三菱商事などと共同出資して09年に富士フイルムファーマを設立。10年から降圧剤などを製造、販売してきた。売上高は明らかにしていない。19年3月末で解散し、約240人の従業員は全員退職する。保有する製品の一部は東邦ホールディングスの子会社に引き継ぐ。
 国内の後発薬市場は国の普及策で販売が拡大しているが、薬価の引き下げ圧力によりコスト競争が厳しくなっている。18年3月にはエーザイが後発薬子会社を日医工に売却すると発表した。
 富士フイルムHDは医薬品事業を重点分野と位置づけている。5月には医薬品中堅の富山化学工業を完全子会社化すると発表。10月にグループ会社と統合させて新会社の富士フイルム富山化学を設立、体制を刷新する。

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