糖尿病内科

非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD) における新しい治療法

18/02/2018

非アルコール性脂肪肝疾患における新しい治療法

NAFLD

Review article: new treatments in non-alcoholic fatty liver disease.

Aliment Pharmacol Ther. 2017 Sep;46(5):494-507.

背景

非アルコール性脂肪肝疾患NAFLDは、西洋世界で最も急速に成長している肝疾患の原因だが、承認された薬物療法は無い。生活習慣の変更は依然として治療の主流であるが、個人の割合がそれを生み出したり維持したりできるため、より多くの治療オプションが必要となる。

目的

実臨床で使用される薬剤、第II相試験に入る薬剤、および前臨床試験で調査される化合物の潜在的利益を検討する。

方法

関連する研究を特定するためにPubMedを用いて文献検索を行った。引用文献をも参照した。

結果

ビタミンEおよびピオグリタゾンは、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)において有効性を示しているが、長期間の安全性懸念、特に膀胱癌およびピオグリタゾンによる骨粗鬆症は、その使用が制限されている。 GLP-1受容体作動薬およびSGLT2阻害薬は、現在、糖尿病における使用が承認されており、NASHにおいて早期の効能を示し、有益な心血管効果も有する。ペルオキシソーム増殖因子-アクチベーター受容体およびFXRアゴニストは、脂質生成、炎症および線維化にそれぞれ強力な効果を有し、その有効性および安全性は現在第3段階で試験されている。 CCR2/5アンタゴニストは、炎症経路をダウンレギュレートし、アポトーシスおよび線維症を減少させるカスパーゼおよびアポトーシスシグナル調節キナーゼ1阻害剤による線維症を減少させる。

結論

需要の高まりとNASHの病態生理学の理解の向上は、新しい治療法の開発に拍車をかけた。特定の患者における主要な病原性経路に対する薬物療法の調整と併用療法が今後のNASH患者の標準的治療になる可能性が高い。

船橋市の糖尿病内科においても脂肪肝の治療は重要である。有望なのはDPP-4阻害薬SGLT2阻害薬による治療である。

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